風俗店員はツラいよ

当欠したくなったら、どうしても足が向かないなら無理して仕事に行かず休むべき、リフレッシュして次回の出勤でがんばるべき、というのが私の（あくまでも私のですよ）考えです、とこちらのブログで書きました。ただ、その裏にはスタッフさんたちの苦悩があるのを絶対に忘れてはいけないですよ、というお話し。以下は『とある風俗店の店長さん』のツイートです。

予約5件入ってるキャストさんが体調不良で当欠したのに送迎中そのキャストさんがパチンコ屋に入っていくところ見かけても翌日「体調大丈夫ですか？」と顔色一つ変えずに対応出来るようになってからが風俗スタッフ。

— とある風俗店の店長 (@tencyouaruaru) 2020年11月15日

この言葉の真意ですが。体調不良という虚偽（と仮定します）を見て見ぬふりして当欠を許してあげましょう、ではないです。まず前提として「人は嘘をついて仕事を休むのだ」ということを受け入れなさい、だと思います。そして、嘘をついて休んでも良いんだという感覚に女性をさせてしまっていること自体が問題で、それは女性とのコミュニケーション不足に起因するのだと。女性を責めず自分を責めなさいというスタッフさんへの叱咤に聞こえます。

逆に、この状況下で一番やってはいけないこと。女性に対して「昨日休まれましたがパチンコ行きましたよね？」と詰問することです。その場では女性から謝罪はあるでしょう、理解しました自分が悪かったですと口にはするでしょう。ですが、ほぼほぼ女性は次の日から来なくなります。

先日こんなことがありました。私の担当女性の一人に出勤を上げれば３０分以内には即完売をするスーパー女子がいます。誰もが羨むようなルックス・スタイルの持ち主で（ちなみにスペック１１５でGカップです）性格も明るく仕事ぶりもまじめでスタッフさんとの人間関係も出来ている。申し分ない子なのですが唯一、とにかく感情の起伏が激しいという個性を持っています。何かの拍子にメンブレを起こしてしまったら立ち直るまでに時間がかかる女の子です。

ただし。これは本人に悪気があってこうなっているわけではないんですね。女の子自身も仕事には出たい、でも自分でも気持ちをコントロール出来なくなる。私は第三者的に観ている立場なので彼女の心の内までは分かりませんが、痛いほど自分を責めている姿は何度も見てきました。だから入店から現在に至るまで口酸っぱく（半ば口うるさいレベルだと思います）スタッフさんにも彼女の個性を理解してくれと伝えてきました。

つい最近の話です。５出勤、２０人くらいの事前予約をすべて吹っ飛ばしたんですよ。

女の子もツラいです。でも、同じようにスタッフさんたちもツラいです。この２０人に対してひたすら平謝り、なかには嫌味や罵声を浴びせられることもあるでしょう。でもお店さんも彼女のこういう個性に理解を示してくれ、辞めるだの辞めないだのの話には一切なっていないのは心から感謝しています。