心よりお詫び申し上げます
ツイートは元恵比寿マスカッツ・グラビアアイドル、沢辺りおんさんのアカウントから引用させていただきました。最初に言っておきたいのは沢辺さんがどうこうという話ではないということ。今年よく見た文言について採り上げてみたくなりました。コロナに感染したことを「心よりお詫び申し上げます」の部分です。
本日病院から連絡があり、
— 沢辺りおん(りおち) (@RionSawabe_) 2020年12月29日
新型コロナウイルスに感染していることが確認されましたのでご報告申し上げます。
仕事関係者、いつも応援してくださってるファンの皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしますことを心よりお詫び申し上げます。
うーん・・。仕事関係者に対して謝罪するのはまあ分かる。応援してくれているファンに対してと謝罪するのもまあ・・分からなくはない。ただ、Twitterというのはそもそもが不特定多数に対して発信されることを前提としたもの。「見知らぬ誰かに対して」コロナ感染を謝罪する必要があるのかな?という素朴な疑問があります。これは彼女だけじゃなくて今年あちこちで何度もみた光景です。
言い方はとても不謹慎かも知れないけれど、今年、コロナと同じくらい流行ったと思われる芸能人の不倫騒動も毛色は同じものを感じます。「世間の皆さまを大変ご不快にさせ」的な発言が乱れ飛んでいましたがーー不倫は当事者間たちの問題に過ぎなくて。謝罪する相手は一に奥さん、(子供がいるなら)二に子供、そして三に不倫相手。要は自分と自分の周囲の非常に狭いプライベートの問題であるはず。
「謝る」という行為の歪みを感じるなと。本来「謝る」とは面と向かって心から申し訳なかったという気持ちを相手に伝えるもの。それがSNSを通じてー言ってみたら定型文的な謝罪文言を当たり前に見るようになってー上手くは言えないしまとめられないのですが、何かが違うなと。そんなことを考えている年の瀬でした。