森喜朗会長の女性蔑視発言に寄り添ってみる
日本だけにとどまらず、世界にまで飛び火している森さんの発言とその後の”逆ギレ”謝罪会見。全世界から袋叩きにあっても仕方ない、というのは私も同意見ですが、このブログでは、唯一、森さんの気持ちに寄り添った発言をしている方を採り上げてみたいと思います。元大阪府知事・大阪市長の橋下徹さん。
元大阪府知事の橋下徹氏が5日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜・午前11時55分)にリモート生出演した。番組では、女性蔑視と受け取られる発言が波紋を広げている東京五輪組織委員会の森喜朗会長が4日、都内で会見を開いたことを報じた。
森氏は、発言について書面を見ながら「五輪パラリンピックの精神に反する不適切な表現だったと認識している。まず深く反省している。そして発言した件について撤回したい。不愉快な思いをされた皆様にはお詫びを申し上げたい」と謝罪した。
一方で会長職の辞任については「辞任するって考えはありません」と断言し、「一生懸命、献身的にお手伝いして7年間やってきた。自分からどうするってことはない。みなさんが邪魔だとおっしゃるなら、おっしゃる通り老害を掃いてもらえたらいい」と話した。一方で、記者に向かって「面白おかしくしたいから聞いているんだろう?」といら立つ場面もあった。
橋下氏は、今回の会見に「僕はね、一部、森さんの気持ちがすごい分かるんですよ」とした上で「民主国家の政治家とか公の組織の代表が国民から批判を受ける、国民のために奉仕をするんだって言われるのは分かるんですよ。僕もさんざん言われてきました。お前はもう知事市長なんだから、国民のために滅私奉公しろって言われるんですが、人間なんで、一生懸命やったことに対してはどうしても評価をしてもらいたいんです」と指摘した。
その上で「森さんがこれまで7年間やってこられた会長としての職務はものすごい大変な業務なんです。大阪でも大きなイベントやるときに僕も知事、市長としてやりましたけど、本当大変です。でもそういうのってなかなか世間には伝わらないんです。だから森さんは7年間、ここまでやってきたのに、このひと言で、こんな言われようをするのかって腹の中でふつふつと煮えくりかえってったっていう気持ちはすごい伝わります」と会見の印象を明かした。
さらに「俺、こんだけやってたじゃないか、と。しかも森さん無報酬ですからね。このひと言でってあるんですけど、今の時代は、そのひと言がアウトになっちゃうんです」とし「よく森さんの適任性って言われるんですけど、僕はこれだけの利害関係者がいて、政治とも競技団体とも調整をする、その実行力は森さんしかいないと思います。ただ、五輪は、国民を気分良く、楽しく思わせるもうひとつの要素があって、こちらはまったくダメ。だから2つを分けなきゃいけないと思ってて、僕は7年間、一生懸命やってきたことを評価した上で、この発言はダメだからちょっと引いてくださいってことを言わないと、森さん完全に意地になってます」とコメントしていた。
橋本さんの発言のなかにある滅私奉公(めっしほうこう)とはーー私利私欲を捨てて、主人や公のために忠誠を尽くすこと、自分の身をささげること、といった意味になると思います。政治家さんもそうだし会社経営者もそうだし、こういった見方をされてしまうのは人の上に立つ人の宿命かも知れないですね。
7年間無報酬で頑張ってきたのが、オリンピックを成功させようという一心で頑張ってきたのがたったひと言で水泡に帰すんだなと・・口は禍の元と言いますが本当にその通りだなと・・私は反面教師的に捉えたいと思います。