スカウトのアフターフォロー

ある同業者さんのツイートから。「スカウトが言うアフターケアとは具体的にどんなことか？これを見て今一度スカウトの仕事とはなんぞやを考えてみよう」についてテーマにしてみたいと思いました。これには定義があるわけでもなく、また、ある女性にとっては必要なことがある女性にとっては不必要にもなり得ます。

代表的なもので言えばメンタルケアと呼ばれるもの。スカウト側にも女性側にも「は？なにそれ？」と嘲笑している方がいます。スカウトの仕事は稼ぐ店を見つけること、ケアもくそもないだろ、という考え方です。私はメンタルケアは必要だと思っている側の人間です。何故なら風俗の仕事は感情労働だと思っているから。

マーケティング用語にコンバージョンレート（Conversion Rate）という言葉があります。ひと言で言えば成約率。自分たちスカウトにしてみたら女性をお店にご紹介して成約、です。これをどこに設定しているかでスカウトの考え方、仕事振りは違ってくるんじゃないかなと思っています。以下、具体例を書いてみます。

例えば案件確定までを成約と考えているスカウトが居るとします。嘘でも何でもついて女性からOKを獲りにいこうとし、お店に紹介したらあとは知ったことじゃないとなるでしょう。例えば（体験）入店までを成約と考えているスカウトが居るとします。このタイプは紹介までが仕事と考えているので、まさに上記の「メンタルケアってなに？」に属すると思います。ちなみに私はそのどちらでもなくてーー

私は女性の継続率、リピート率を成約と考えています。在籍なら続けてもらうこと、出稼ぎならリピートしてもらうこと、「風俗の卒業までこのお店でがんばります！」という言葉を女性からもらうこと、が目標です。だから女性が快適に過ごせるためにメンタルケアは絶対に必要、というポリシーで仕事をしています。

そのメンタルケアが一番必要になるのは入店間もない時期だと思っています。この時期は女性は本当にたくさんのストレスを抱えます。新しいお店で大丈夫なのだろうか・・？お客さんは来てくれるんだろうか・・？スタッフさんたちとは仲良くやれるんだろうか・・？といった具合に。孤独感を抱えやすくなり、そして考え過ぎてしまうと悪い発想ばかりが頭をぐるぐるしてしまうことがあります。

大げさかも知れないけれど、自分は女性と運命共同体だと思って仕事をしています。だってお店を「ここは良いですよ」と言って勧めているのは自分だから。だからもし上手くいかなくても逃げたらいけない。女性と一緒にそのストレスと戦わないといけないのがスカウトのあるべき姿なんじゃないかと思っています。