風俗嬢のセカンドキャリア

有難いことにこの１か月ほどはひっきりなしにお問い合わせをいただいております。私のメインテリトリーである九州に限って言えば、福岡にはじまり宮崎・熊本・長崎・そして沖縄と緊急事態宣言の対象地区が広がり新規のお客さん入りが激減。上手くいっている女性と上手くいかなくなる女性とに二極化し、言うまでもなく後者の方からお問い合わせが激増。閑散期にもよくある光景なのですが・・

お問い合わせをたくさんいただいておきながら非常に心苦しいのですが、なかなか案件確定までいかなくて私自身は頭を悩ませています。その一つの理由としてーー今までにはなかなか見られなかったことなのですがーー年齢が高い方からのお問い合わせが増えている、というのがあります。４０代、５０代の女性です。

業界に詳しくない方にしてみたら驚きもあると思いますが、風俗で働くにおいては年齢制限というものはないです。６０代、私も直接は存じませんが７０代になっても現役の方もいらっしゃるそうで・・。業務委託、つまり固定給がない世界なのでお店側としたら在籍してもらうだけの状態にデメリットもありません。

ただ。ストレートに申し上げて、年齢が高くなればなるほど業界からの需要は減ります。居ることは出来るが、稼ぐことは出来なくなる。

逆の立場で考えてみたら分かると思います。貴女が女性用風俗を利用したい人だとします。若くてイケメンの男性と、ハゲでデブのおっさんどちらにお金を払いますか？ということです。おっさんが良い！という女性も間違いなくいます。だけど、選ばれるおっさんはごく僅かだというのもご理解いただけると思います。

私はこのブログでちょくちょく「スカウトの卒業は常にイメージしている」「次のステップの準備を進めている」「それはお店ではない」と書いていますが。やりたいことの一つに風俗嬢さんたちが現役を卒業したあとのセカンドキャリアに携わる『何か』をやりたいというのがあります。（『何か』という言い方なのは、まだ具体的なイメージが沸いていないからなのですが）

２０代、３０代なら一から資格を勉強して未経験のお仕事への転職も可能な時期だと思います。ただ、４０代以上になると相当厳しい。女性だけではなくて男性も同じ。私も今会社員に戻れるか？と言われたら自信はないですね。

私にお問い合わせをくださっている４０代、５０代の女性は悲壮感溢れる文面で「なんとかしてもらえませんか？」とおっしゃいます。せっかく頼っていただいたからには私も何とかしたいという想いはあるのですが・・そのほとんどをお断りしているのが現状です。サッカーJ１・横浜FCカズ・53歳契約更新がどれだけレアなことなのか実感させられますね。