風俗「しか」出来ないから

スカウト歴約４年でおそらく１０００人以上の女性とお話しさせて頂いてきたと思いますが。風俗の仕事内容自体ーーつまり性的行為ですねーーが好きで仕事を始めた、という女性は過去に数人しかいません。誰もが「そういうこと」は好きな人とだけしたいが本音です。

借金返済、奨学金返済など、お金絡みのどうすることも出来ない理由があって・・というのが９０％以上なのは確かです。また、例えばよくやり玉に挙がるホストに狂って、という女性がいるのも間違いないのですが、これは実はかなりの少数派です。

最近特に増えてきたなという印象もあるのですがーー昼職をやっていたがどうしても馴染めず、自分には風俗の仕事「しか」出来ないからと結論付けて業界に入ってくる女性も多いです。そういう方は、何かしらの病気を抱えていることが多い。

例えば。朝、決まった時間に起きれない。仕事を覚えられなくミスが多い。人間関係が苦痛で仕方ない、といったものもあります。こういった女性はーなんと言いますかーとにかく自己肯定力が低く「私なんてダメ人間」と自分を卑下しています。

そして、自身の苦しみを身内にも友達にも話せなく、孤独を抱えている子が多い。「え？親とかきょうだいに話せないの？」と思った方もいるかも知れませんが、親とかきょうだいだからこそ話せないんですよ。一番近いところにいる身内だから。

むしろこういう女の子は「あんた仕事もまともに続かないで」と親に怒られ続けられている人生を送ってきた率が非常に高いです。だから自己肯定力が低くなるんじゃないのかな、と。

風俗のお仕事がきっかけで変わる女性は何人も見てきました。シンプルですが、性格が前向きで明るくなった、自分の意見を主張出来るようになった、などです。

綺麗事と言う人がいるのも承知しているし、私自身もそうかなと思う気持ちは消えませんが・・それでもやっぱり風俗がその女性の人生を変えるきっかけになるのであればそれは嬉しいものです。辞める時に「やってよかった」と笑顔でバイバイしたいですね。

担当のある女の子が初めて「やりたいことが出来ました！」と言ってくれた嬉しい話です。⇒風俗の卒業